プラスチック板加工の総合メーカーとして創業60年を越える実績とネットワークを武器に、お客様のニーズに応えるべく、成形など板加工に必要な材料(熱可塑性樹脂)の調達に万全の体制で事業活動をしております。弊社を代表するメタクリル樹脂(通称アクリル/PMMA)に始まり、ポリカーボネート樹脂(通称PC)、ポリ塩化ビニル樹脂(通称塩ビ/PVC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(通称PET/A-PET、C-PET、PET-Gなど)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS)、ポリスチレン樹脂(通称PS)、オレフィン系ではポリプロピレン樹脂(通称PP)、ポリエチレン樹脂(通称PE)などを取り扱っております。こちらで紹介する材料は、熱可塑性樹脂と呼ばれる材料です。熱可塑性樹脂とは、ある一定の温度まで加熱すると柔らかくなる材料です。一方、熱硬化性樹脂と呼ばれる加熱すると硬くなる材料もあります。例えるならば、熱可塑性樹脂がチョコレート、熱硬化性樹脂はビスケットを想像するとイメージしやすいのではないでしょうか。
名称
- 記号
- 説明
メタクリル樹脂
- PMMA
- メタクリル樹脂はプラスチックの女王とも呼ばれ、硝子よりも透明度が高い材料です。メーカーの標準色でも多彩なカラーバリエーションに富んでいます。またプラスチックの中で耐候性に秀でており、加工性も良い材料です。
このような特性から、建具・看板・水槽・可視化装置・照明などに使用されます。また最近では導光板として、パソコンや液晶モニタなどにも使用されます。
詳しい物性値についてはこちらをご参照下さい。
ポリカーボネート樹脂
- PC
- 硝子に匹敵する透明度を持ち、耐衝撃性はアクリル樹脂・ABS樹脂など他の素材の数倍の強靭さを併せ持つのがポリカーボネート樹脂です。このような特性から、建築外装(カーポートや道路防音壁・風防)からサングラス・ラジコンなど幅広い分野で使用されています。また火元を離せば火が消えるといった自己消火性を持っている為、最近では難燃性能を求められる鉄道車両などにも使用されます。
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ポリ塩化ビニール樹脂
- PVC
- 通称塩ビと呼ばれ、身近なところでは水道管などで使用されます。加工性がよく、耐薬品性に優れた性質を持っています。本来の物性から改質して、耐熱性や耐衝撃性をあげた品種や、発泡させ軽量化させた品種、制電性能を付加した品種など多岐にわたります。このような事から、雑貨から産業用途まで幅広く使用されます。
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ポリエチレンテレフタレート樹脂
- PET
- PETボトルでお馴染みのプラスチックですが、実際はA-PET、C-PET、PET-Gなどそれぞれグレードが分かれています。接着用途ならA-PET、曲げが必要ならば、PET-Gとなります。 軽量かつ透明な素材ではありますが、案外ナイーブな素材で薬品に触れると白化する事もありますので、注意してください。
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アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂
- ABS
- 成形性・耐衝撃性・耐薬品性など非常にバランスが良い材料です。シート材では黒・白・ナチュラルのみが標準色ですが、比較的少LOTで着色した材料も生産できます。また塗装やメッキなどにも適した材料です。表層にアクリルシートを持ってくる事で奥行きのある光沢感を出した多層材やブタジエンから耐候性の良い材質に変更した材料や耐衝撃性を向上させた改質材もございます。車両の内装材やゲーム機筐体などに使用され、意匠性が高い製品に使用されます。
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ポリプロピレン樹脂
- PP
- 汎用樹脂の中では一番軽く、水に浮くほど軽い材質で流通資材や一部車両部材に使用されます。素材自体は若干白色めいており、耐薬品性を活かして、薬品の容器などにも使用されます。
ポリエチレン樹脂
- PE
- 強度・耐薬品性・耐熱性・摺動性など多彩な特性を持つ材料です。PPと同様に流通資材や車両部材の他、建築・土木関連など広範な用途に使用されます。比重の軽さをいかしてポリバケツなどにも使用されます。
ポリスチレン樹脂
- PS
- 最大の特色は吸湿性の少なさです。ポリスチレンは吸湿による変形が少なく、お風呂や洗面所周りには最適な材料です。また耐衝撃性を改質させ、家電やOA機器などにも使用されています。一方、他の樹脂と比べると若干耐熱性に劣ります。