強度や耐久性が要求されるアクリル樹脂板の接着には、アクリル樹脂を使った重合接着を用います。 重合接着は、シラップ状のアクリルモノマーの半重合品を使用し、コントロールされた室温下で重合反応を促進させ、両側の母体と一体化する接着方法です。
アクリル板を何枚も積層して厚板に、また突き合わせ接着でより大きい面積のアクリル板を作ることが出来ます。
重合接着は透明度を失わず、十分な実用強度と長寿命が得られる接着方法で、シンシが他に誇る得意技術です。
溶剤接着は、プラスチックの接着に広く使われる接着方法です。プラスチックに最適な溶剤を使い、接着部分を溶かして接着する方法になります。 この接着方法は、気泡やクラック、剥離などの欠陥が生じやすく、特に透光性のある広い面積のシート(樹脂板)の溶剤接着では、高度な熟練した技術を要します。手仕上げになり、シンシが伝統的に受け継いできた職人の技が発揮されます。
重合接着はアクリルにしか使用できませんので、塩ビの場合、熱風溶接となります。熱風溶接とはヒートガンを使用し、塩ビで出来た溶接棒を溶かし躯体側の塩ビと接合するものです。塩ビ溶接棒にはグレーと透明がありますが、注意しないと焦げたり、熱による変形を起こしますので、ここにも熟練の技があります。